データ

空室にして売る効果は、駅によって3倍以上違う

賃貸中のまま売る場合と空室で売る場合の価格差を、掲載中の81駅で比べました。中目黒は+30%、浅草橋は+8.5%。同じ「ワンルーム」でも、立地によって取るべき戦略が変わります。

「賃貸中のまま売るより、空室にして住みたい人に売ったほうが高い」──ネフダはそうご提案しています。ただ、その差がどれくらいなのかは、物件ごとに大きく違います。今回は掲載中のマンションのうち、同じ駅に20棟以上ある81駅について、差の中央値を出してみました。

結論から言うと、いちばん差が開く駅といちばん小さい駅で3倍以上の開きがありました。

差が大きい駅

実需想定がオーナーチェンジ想定を上回る率(中央値)金額差(中央値)対象棟数
中目黒+30%約1,110万円44棟
恵比寿+27%約1,077万円33棟
渋谷+26%約960万円21棟
池尻大橋+24.5%約1,013万円28棟
白金高輪+24%約974万円54棟

差が小さい駅

実需想定がオーナーチェンジ想定を上回る率(中央値)金額差(中央値)対象棟数
浅草+9%約326万円37棟
三ノ輪+9%約321万円33棟
蔵前+8.5%約275万円22棟
入谷+8.5%約292万円32棟
浅草橋+8.5%約365万円20棟

なぜこれだけ違うのか

オーナーチェンジの価格は、家賃を利回りで割り戻して決まります。投資家が見ているのは「いくら家賃が入るか」だけで、室内の状態や眺望はほとんど反映されません。一方、住むために買う人は「ここに住みたいか」で判断します。駅までの距離、日当たり、内装、街の雰囲気が、そのまま価格になります。

つまり、この差が開くのは「その街に住みたい人が多い」立地です。中目黒や恵比寿で差が大きいのは、投資家の利回り計算では説明しきれない「住みたさ」が価格に乗るから。逆に浅草橋や蔵前で差が小さいのは、投資用として流通する量が多く、価格が利回りで説明できてしまう帯だからだと考えられます。

これをどう使うか

差が大きい駅のお部屋をお持ちなら、退去のタイミングは大きな分かれ道になります。次の入居者を募集してしまうと、次の機会は数年先です。

一方、差が小さい駅の場合は、空室にする手間と空室期間の家賃減を考えると、オーナーチェンジのまま売ったほうが手取りが多いことがあります。当社は両方の数字を並べてお出ししますので、そこで判断していただければ結構です。

上の数字はモデルによる試算で、査定額ではありません。階数・向き・室内の状態は反映していません。同じ駅でも棟によって差は変わりますし、逆転することもあります。
この記事の数字の出どころ
  • ネフダ掲載データ(5,389棟/2026年9月時点)の2価格モデルによる試算
  • 実需の㎡単価: LIFULL HOME'S 掲載事例の個別集計+国土交通省 不動産取引価格情報で照合(2026年9月調査)

当社は税理士でも司法書士でもありません。税務・登記の個別の判断については、専門家にご確認ください。

ご所有のお部屋の数字も、無料でお出しします

オーナーチェンジのまま売った場合と、空室にして売った場合。2つの想定価格を並べてご提示します。売却のご意思は不要です。「退去が出たときのために知っておきたい」だけでも構いません。

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