「家賃が相場より安い部屋ほど差が開く」を検証した
よく言われる話ですが、掲載データで確かめると差は2ポイントでした。方向としては正しいものの、期待されているほど大きくありません。当社の説明も修正します。
「昔から住んでいる入居者がいて家賃が上げられていない部屋は、利回りで評価されると安くなる。だから空室にして売ったときの差が大きい」──これは当社も説明に使ってきた話です。理屈としては正しいはずですが、実際にどれくらい効いているのかを数字で確かめたことがありませんでした。
掲載中の棟について、その棟の賃料㎡単価が同じエリア・同じ築年帯の中でどの位置にあるかで4つに分け、差を比べました。
| 棟の賃料水準(同エリア・同築年帯の中央値を1.0とする) | 実需想定がOC想定を上回る率(中央値) | 対象棟数 |
|---|---|---|
| 安い(〜0.9) | +14% | 814棟 |
| やや安い(0.9〜1.0) | +13% | 1,523棟 |
| 平均並み(1.0〜1.1) | +12% | 1,358棟 |
| 高め(1.1〜) | +12% | 1,207棟 |
方向は合っているが、期待ほどではない
賃料が安い棟ほど差が開く、という方向は確かに出ています。ただ、いちばん安いグループといちばん高いグループの差は2ポイントでした。「家賃が安いから空室にすれば大きく化ける」と言えるほどの差ではありません。
これは当社の説明の仕方が大げさだったということです。今後は「家賃水準は要素のひとつだが、効き方は限定的」とお伝えします。
では何が効くのか
同じデータで比べると、賃料水準より効いているのは住戸の広さと立地でした。広さは50㎡を境に差が段違いになり、立地は駅によって3倍以上開きます。家賃が相場並みでも差が大きい部屋はありますし、家賃が安くても差が小さい部屋もあります。
- ネフダ掲載データ(5,389棟/2026年9月時点)。各棟の賃料㎡単価を、同じエリア・同じ築年帯の中央値と比べて4つに分けて集計(n=4,902)
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